掛川話し方スクール
話し方講師の太田浩美です。
今日は、「伝わらない話」と「伝わる話」についての話題です。
◆伝わらない例
レッスンを受けているHさんが原稿を読んで聞かせてくれました。
文章に起こしてみます。
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10日ほど前の事です。
「Hさん、ホントに頼みますよ、しっかりしてください。
いつまでもそんなことじゃ、新人に示しがつきませんよ
先輩なら先輩らしく、もっと行動してください」
と、私が苦手とするMさんと言う上司から言われました。
頑張っていたのに、認めてもらえなくて心が折れそうになりました。
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◆目で読むと問題ないのに?
いかがでしょうか?
文章で見ると、別に問題なさそうです。
けれども、この文章を耳で聞くと、わかりにくい点があるんです。
それは、このセリフを言っているのは「誰なのか」
これが最後まで聞かないとわからない点です。
目で読むと、理解ができるのですが
この原稿通りに「耳で聴く」と、聴き手の頭の中はこうです。
10日ほど前のことだね。
え?誰に言われたのかな?
同僚から?
上司から?
社内の人なのかな?
いったい、誰から言われたの??
と、「?」マークが いっぱい浮かんでしまいます。
そして、Hさんが「私が苦手とするMさんと言う上司から言われました」と口に出したとき、
初めて
「あぁ~、苦手な上司に言われたセリフだったんだね~」とやっと理解ができます。
けれども、Hさんがセリフの部分を話している時には
「?」マークの処理に追われていました。
それで、セリフの内容は、あまりよくわからず、話が次に進んでしまいます。
このような話の流れが何度もくると、「わかりにくい話」
つまり「伝わらない話」となってしまうのです。
では、どう直したら、耳で聴いてもわかりやすい文章になるでしょうか。
直してみましょう!
◆これを変えると「伝わる話」になる
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私には、日ごろから苦手だなぁと感じるМさんという上司がいます。
10日ほど前、そのМさんから、こんなことを言われました。
「Hさん、ホントに頼みますよ、しっかりしてください。
いつまでもそんなことじゃ、新人さんに示しがつきませんよ
先輩なら先輩らしく、もっと行動してください」
このМさんの言葉に、私の心が折れそうになりました。
「頑張っていたのに、Мさんに認めてもらえなかった…」
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◆大事なのは「順番」
いかがでしょう?
セリフの主が誰なのかを先に話すことで
聴き手の頭の中には
「今から苦手なМさんの言葉が来るんだ」と聴く準備が整います。
準備が整ったところにセリフが来るので
セリフがしっかりと届きます。
そのあとのHさんの気持ちも、わかりやすくなったので
聴き手に共感も生まれます。
このように、順番を入れ替えるだけで
わかりにくい話が、「わかりやすく共感できる話」に変わります。
どの順番で伝えるかはとても大切です。
内容は同じでも、話す順番によって
わかりやすくなったり
わかりにくくなったりするのです。
スピーチや発表など、人前で話す時には
聴き手は耳で聴いている
聴いた順番に耳に届くということを意識して原稿を作りましょう。
相手にどのように届くか…をいつも考えることは大事です。
◆Hさんもマンツーマンレッスンを受けました
自分ではうまく原稿が作れない…と言う方のために
マンツーマンの話し方レッスンを行っています。
今回の話題に出てきたHさんもマンツーマンレッスンを受けたので
しっかり発表ができました。
Hさんのマンツーマンレッスンの中で行ったことは
次のような内容でした。
・発表のテーマ決め
・テーマに沿った原稿作りと添削
・原稿を基にした発表スライド作成
・伝わる話し方
これらの内容を3回のレッスンで繰り返し行いました。
発表やスピーチの内容は、人それぞれです。
マンツーマンでレッスンすることで
立場や場面に即したスピーチを作ることができます。
今年こそ、新しい自分になりたい!
人前で自分らしく話したい!
そのように考える方は、「話し方」を習うのが得策です。
オンラインでもリアル会場(静岡県掛川市)でも
マンツーマンレッスンが受けられます。
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1回だけの「単発レッスン」と
3回・5回の「継続レッスン」があります